画家 軽部武宏の日記

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のようなもの

妖怪の絵を描く機会が増えたのだが、記号としての妖怪には殆ど興味ない。

何故にそのような異形のものに見えた?(感じた?)のかに関心がある。

例えば河童。

カッパと言う言葉が耳に入り込んだ瞬間に脳裏に浮かぶイメージはクチバシオサラミズカキといういつのまにか刷り込まれた形であるという人が多いと思うが、そうじゃなくても良いんじゃないか。

いかにもカッパが出現しそうな雰囲気の水辺に一人降り立ちその場の気配に理性を埋没させ、何かがいる気配を感じたら先入観に取っ捕まる前に素早くイメージを鉛筆で紙に定着させてみる。そうするともっともっと自由な魑魅魍魎の図が出来上がるに違いない。100人いたら100の河童のようなイメージの絵が出来るだろう。

皆違うんだけれど「分かる!解る!」なんて言い合って共感したり、中には「何じゃこりゃ!」と驚くものも有るかもしれない。

いろんな人が描いた河童のような物の絵、見てみたい。

面白すぎて涙が出てしまうようなヘンテコな河童の絵、誰か一人ぐらいは描くんだろうな。