画家 軽部武宏の日記

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自分の枠

描いた絵を展覧会なり印刷物なりで人目に晒す事を続けていると、絵が変わったとか、同じ人が描いたと思えないとか、作風がドウノコウノとか色々謂われるが、意図的に変えようとした事などなく、その時の気分で描きたいように作りたいように手を動かしていたらこうなったというだけの話である。どんな絵を描くのかは自由、しかし発表する作品を選ぶ時、作風は統一せよ、見る人が混乱するじゃないか、等々、自分の引き出しに仕舞えないとご不満になられる人が多いようだ。狭い意味でのセルフプロデュース目的の展覧会なら画材主題作風を揃えれば良いのだろうが、僕は意図的に揃えるような事はしない。何をどう描いたって俺は俺、所詮自分という範疇からは大きく外れる事は出来ないという考えだからだ。俯瞰的視点から自分の作品を見てみれば大した振り幅じゃないし、自分の枠を超える事がいかに難しいかがよく分かる。