画家 軽部武宏の日記

画家 軽部武宏の最新情報

西表島1日目

 

大原で下船したのは4名、9割方は石垣港まで乗って行くようだ。レンタカーで上原方面へゆっくりすすむ。

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干潮時のマングローブ。楽々川沿いをトレッキング出来そうだが、潮が満ちてきたら大変な事になる。

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去年来た時は入り口にロープが張られていた林道が進入出来るようになっていたのでハブに気をつけながら奥へと進む。

坂を下りた突き当りに開けた場所が見えたと思ったら、薄茶の4本足の獣がするりと横切った。???…まさかのイリオモテヤマネコか。一瞬の事で確信が持てない。リュウキュウイノシシかもしれない。どちらも剥製以外見た事が無いのだ。暫く静かににして辺りを窺うがそれっきり何の気配もないのでさらに奥へ歩を進めるといきなり谷津田が目の前に広がった。

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田圃の周囲の堀割には良い雰囲気で水草が繁茂しイトトンボ類が飛び交っていた。

 

 

 

 

 

波照間島3日目

日が高くなる前に島の北西部を目指す。晴天が続いていた為、道路脇のU字溝も干上がっている所が多く、所々に僅かに残る水溜りには数種類のオタマジャクシ達が集結していた。水生昆虫の類いは辛うじてミズスマシを数匹発見したくらいであった。そんな中、浅くて広いコンクリート枡に枯れ草やらが良い感じに集積しているポイントを発見。またもやオタマばかりか?と諦めかけながらも水底をじっと観察していると小型のゲンゴロウらしきものがクルクル泳ぎまわっているのが見えた!急いで網で掬って確認するが、オタマジャクシしか入らない。十数回繰り返しても同じ事だったので暑さと老眼による見間違いだったかもしれないとの思いが脳裏をよぎる。その直後の事だった。「おー!」と僕は思わず小さく叫んだ。大型のゲンゴロウがブッシュの陰に逃げ込んだのだ。ハブの居ない島という事ですっかり安心している僕は石垣に手を掛け草むらに片足を突っ込んで網を持った手を伸ばして静かに的確に掬い上げた。無事ネットイン!大型のゲンゴロウが網に入った瞬間は何度味わっても心が躍る。  まさか奴なのか?腹部を確認する。赤褐色だ。残念!コガタノゲンゴロウであった。ともあれこの島で出会えた事は嬉しい。

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波照間島にはコンビニは無い。

共同売店が数件あるだけだ。

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荷物をまとめて港に向かう。

午後からまたフェリーに乗り西表島を目指す。

 

 

波照間島2日目

有人島としては日本最南端の島の最南端部へ自転車で向かう。

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到着してすぐに見覚えのあるものを発見。

20年近くすっかり忘れていたが、建築を学んでいた学生時代衝撃を受けた「象設計集団」の波照間の碑の大蛇じゃないか!全国から集めた小石と沖縄の珊瑚を使い島民と一緒にセメントで固めて作り上げたという大蛇が捩れよじれて絡み合い60メートル続いているのだ。沖縄と日本が二度と離れ離れにならないようにと願いが込められている。

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観光協会から日本最南端の証を発行してもらった。

集落に戻る途中、何気なく覗いたサトウキビ畑際の排水枡にヤエヤマイシガメを発見して写真を撮らせてもらう。体高のある立派な雄だった。ヤエヤマイシガメは甲羅の茶が濃いタイプと薄いタイプがいるがこの個体は濃い方のタイプ。枡に戻した後、人に会わなさ過ぎて何が起きたか分からないといった風で素っ頓狂にこちらをじっと見ているのが愛らしかった。

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波照間島1日目

朝4時半に家を出て、石垣空港へ飛び、石垣港11時50分発のフェリーで波照間へ。

時計を見ると13時半。遠かった〜

宿にザックを置いてすぐに自転車を借りてニシ浜まですっとばす。

何とか潮が満ちる前にシュノーケリング出来た。満潮時はリーフまで遠くなるのと水が多少濁るので潜るには干潮時が良いのだ。兎に角、魚が多い。八重山好きの人々が口々に一番綺麗なビーチにニシ浜の名をに上げる事に納得した。運が良ければウミガメに遭遇出来る浜なので、リーフの際まで泳ぎ水温が低くなる所で待機して暫く沖合を凝視したが、50センチ近いゴマモンガラに「俺の縄張りで何してるんじゃ!」と睨まれたので退散した。このサイズに噛まれたら大変だ。鮫より怖いというダイバーもいる位で貝類をバリバリ砕いて中身を食べているので顎が強く、指など簡単に食い千切られるらしい。

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グループ展のお知らせ

nowaki5周年記念展 「My Favorite Things !」
2017/5/3~21 *期間中、9・10・18・19休み

会場 nowaki(京都)

http://nowaki3jyo.exblog.jp/23838607/

 

私は7センチ前後の「秘密の友達」を3点出品しています。

観音開きの木箱に小さな木像を収めたもので

何処にでも連れて行ける友達です。

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淡々と

今年に入ってから取り組んでいた新作絵本の原画をやっと描き終えました。夜の出来事が主題だが既刊のどれとも違う感じなので本になるのがとても楽しみ。初夏に発売予定で追々こちらでも宣伝していきます。

そして、今日からその次の絵本原画に取り掛かりました。これは一寸可愛い主人公が登場します。

 

暴君共の判断次第で何が起きるとも分からない状況ですが、

例え明日、世界が滅びようとも今日も淡々と絵を描く。