画家 軽部武宏の日記

画家 軽部武宏の最新情報

クラーナハ展

西洋美術館。

開館10分後に入場するも既に混雑しているのに驚く。

クラーナハといえば、以前画集で見たガリバーだか小人だかの群像作品が忘れられず、もしや現物見れるかもと期待していたが、残念ながら展示されていなかった。

しかし、レイラ・パズーキのインスタレーション《ルカス・クラーナハ(父)〈正義の寓意〉1537年による絵画コンペティション》が圧巻で楽しめた。

怪談えほん原画展

◆怪談えほん<第一期> 原画展in横浜

【会 期】2016年11月21日(月)~11月30日(水) 11:00~20:00
【会 場】MERRY ART GALLERY(公式HP
神奈川県横浜市中区諏訪町16-1F TEL:045-228-9457

 私は「ちょうつがいきいきい」の原画を展示しています。

ボルタンスキー

東京都庭園美術館で開催中のクリスチャン・ボルタンスキー展。

楽しみしていたにも関わらず、記念講演の申し込みを忘れてしまっていた。

無念…。

東京初の展覧会でタイトルが、

<アニミタスーさざめく亡霊たち>

良い!非常にシンパシーを感じる。

私の表現活動の中核部分を撫でられる気分だ。

著書「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」の中でも「記憶」について語っているが、読みながら何度大きく頷いたか分からない。

大規模回顧展という事なので期待しすぎたのか、会場に足を踏み入れて展示を観て…

えっ、これで終わり???

90年代のインスタレーションの印象が強すぎて、今回は何か物足りない。

どう感じるかは人それぞれなので、詳しくは書かない。

ウミガメ

海鷹祭に行ってきた。

ウミガメを研究している学生達と亀談話した後、昨年食べ損ねた小笠原産のアオウミガメの煮込みを食べる。玉葱と一緒に煮込んで塩で味付けするだけなのだが、牛肉と鯨肉を混ぜたようなこってりした旨味が出ていて白米が欲しくなった。アオウミガメは海藻を主食にしているので臭みが無いが、アカウミガメは肉食の為、臭いらしい。小笠原では肉類の運搬が困難だったため、昔からウミガメの肉は貴重なタンパク源なのだそうだ。甲羅以外は全て食べられると聞いたので、どこが一番美味かったかを尋ねたところ、即「食道!」という答えが返ってきた。

 

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絵本ラフ

絵本のアイデアの断片が閃いた時、消え去る前に急いでその辺の紙に言葉なりスケッチなりを描き留めておくのだが、暫くして見返すと殆どがガッカリするほどツマラナイ。そんな中で稀に、描いた時とは違う感覚でイメージが広がるスケッチが有ったりする。最初のアイデアが種となり新たなアイデアが芽吹くのだ。そして今までいくら考えても点でしかなかった事柄が一気に線で繋がっていく。この繋がる速度が早ければ早いもの程、結果として面白い本を作れている気がする。

で、先ほど一気に繋がったアイデアラフが出来たので一寸寝かしてみる。

 

ハコガメ無事、孵化!

卵に小さなヒビが入ってから3週間、本日孵化しました。出てくるの遅過ぎる!

随分のんびりした仔です。死籠りという言葉も脳裏をよぎっていたので漸く一安心。

平均27℃管理で97日。甲長34mm、11g。

食玩みたいですが本物です。よく見ると口先にはまだ卵嘴が付いています。この卵嘴を使って卵を内側から割り外へ出てくるのです。孵化のためだけの嘴で、孵化後数日で取れてしまいます。

10日後から餌付け開始です。すんなり配合食べてくれますように。

追記:翌日残りの一頭も無事孵りました。

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